はじめに~借金1,000万円のAさんを救おう!~

はじめまして。かとうたかしと申します。

私は、身近に借金で困っている人を複数見かけてきた経緯があり、何とかしてそうした人を助けることができればと考えています。

借金を何とかする方法はいろいろありますが、やはり抜本的な解決に導けるのは「債務整理」。とりわけ、借金を大幅に減額しつつ、身の回りの資産をある程度維持できる「小規模個人再生」は、非常に有効な対策です。

このブログでは、借金に悩むサラリーマン・Aさんの様子をご紹介しながら、小規模個人再生を通じて借金問題を解決する様子を、できる限りリアルにお伝えしようと思います。

Aさんの体験記~抱えた1,000万円の借金~

Aさんは、とあるしがないサラリーマン。家族は妻と2人の子ども。典型的な「よくある家庭」です。

しかしながら、とある事情で借金を1,000万円抱えてしまい、月々の返済で生活ができなくなってしまいました。

しかし、家族のため、自分の人生のため、この苦境を、何とかして、誰にも迷惑をかけずに乗り切りたい…。

そこで、Aさんは、その思いで、自分自身、債務整理に関することを一生懸命勉強し、弁護士の先生とも相談しながら手続きを進めていった結果、職場にも会社にもばれず、さらに住宅も車も失うことなく、借金を大幅減額して、もとどおりの生活を送るに至りました。

Aさんの借金の理由

そもそも、Aさんは、なぜ1,000万円という、多額な多重債務を抱えるに至ったのか。

Aさんの勤め先は、

  • 新人のときは給料が安いが、勤続年数を重ね、昇進すると給料が大きく上がるシステム
  • 関連会社への出向や全国転勤がある

というようなしくみになっています。

要は、給料の安い若い頃に全国を飛び回って実績を積めば、一定の給料が確約されるような形なわけですが、この「給料の安い若い頃に全国を飛び回る」というのが、なかなか経済的に大変なのです。

最初に赴任した某地方では、周りに豪遊される方が多く、お付き合いで月々の給料が吹き飛んでしまう。そうした中、結婚に出産にと、人生の節目節目のイベントが発生するのですが、そうした大事な出来事に対応できるだけの資金を貯めておらず、これを借金でまかなうような日々が続いていました。

積み上がった1,000万円の借金…

家計管理は、Aさんが担っていたわけなのですが、こうした家計状況を家族に伝えることができず、月々の赤字を借金補てんしたり、必要なものをクレジットカードのリボ払いで購入するような生活を数年続けると、あっという間に借金は1,000万円の大台に突入。

1,000万円の内訳を簡単に述べると、

  • 銀行系カードローン:600万円
  • 消費者金融:200万円
  • クレジットカードのリボ:200万円

というような負債残高になっていました。

貸金業法に基づく総量規制によって、借金の総額は年収の1/3まで、とよく言われていますが、これは銀行からのローンやクレジットカードのリボ払いは規制対象外のため、借金総額を身の丈にあったものとすることはありませんでした。

むしろ「銀行系の借入だから安心」と自らを言い聞かせながら銀行系の借入を増やしたことで、これだけ借金総額が多額になってしまっていた様子。

思えば、どこからか借入ができている状況のうちは、こうした借金総額が多額になっていることに気づかなかった、あるいは気づかないふりをしていたような面がありました。

しかし、あるとき、この事実と直面せざるを得なくなってしまうのです…。

【まとめ】気がつけば高額になる借金

今回、Aさんが借金を多額にしてしまうまでの背景を追ってみましたが、ポイントとしては、

  • 借金を借金でまかなう生活
  • 総量規制対象外の銀行系カードローンに甘えた油断

といった2点が、大きく問題であったように思います。借金を借金でまかなうようになると、その状況を脱するのは非常に困難になり、気がつけば借金総額が雪だるま式に膨れ上がってしまいます。

とはいえ、そのようなことを今さら言っても、Aさんの生活が変わるわけではありません。ではどうすれば良いか…。続きを、第2回で見ていきましょう。

「後悔しない債務整理するなら!」